人気ブログランキング | 話題のタグを見る
大切なおしらせ
こんにちは。
今回は大切なお知らせをふたつ。

ひとつめ
9月19日(日) 鬼子母神手創り市に参加します。(あまり大切じゃないかも・・・)

ただご存知の方もいるかもしれませんが、
鬼子母神の手創り市では手作り石鹸の販売に規制があります。
こちらを参考にしてください。
つまり雑貨扱いの石けんは販売できないことになったということです。
洗濯・台所用の石けんの販売(化粧用はいいのかな?ちょっとわかりません)のみ可能になりました。

その市に私が参加するということは・・・・
私も今後は雑貨ではなくて台所用として石けんを販売していきます。
これがふたつめの大切なお知らせです。


台所用石けんとして販売すること。
これは去年ぐらいからずっと考えていたことでした。


台所用って?今までと何が違うの?という方のために。

今まで私は「雑貨」として石けんを販売してきました。
雑貨ですから、もちろん石けんの効能(保湿とか美白など)は書いてはいけないし
(そもそもそういうものが本当に存在するのか疑問に思っていますが)
「泡」に対することも書けない。
説明として書けるものは本当に入っているものとか、香りとかそのようなものだけです。

雑貨ですから本来の意味の「泡を立て使う石けん」ではないわけです。
雑貨というのは例えば置物とか、見て楽しむ、香りで楽しむ。といった感じ。
そんなスタンスで販売をしていました。
使用はお客様の責任において・・・・という形をとらせていただいておりましたが、
まあそんな感じでしか販売ができなかったわけです。



一方台所用石けんとなると、「石けん」扱いになります。
使用はお客様の責任において・・・・というのは変わりませんが
これで何が大きく変わるかというと、表記が多少自由になります。
「石けん」ですから、泡についての記述や洗浄力などについても説明することができます。
私の場合は雑貨と台所用とでは、レシピは異なるものはありますが、
基本的な作り方はほとんど一緒です。

しかし「台所用石けん」として販売するためには「家庭用品品質表示法」に基づいた表記が必要になります。
この表示には色々あるのですが、まあ一番大きなものとして「成分表示」
石けんに含まれる純石けん分が何%あるか・・・というのを表記しなくてはいけません。


ざっと違いを述べるとこんな感じでしょうか。
私が台所用として石けんを販売したいと思ったのは
自分自身が雑貨として販売していくことに限界を感じていたというのが大きい理由です。

そのひとつに石けんの説明の問題があります。
私の石けんは泡を基準に作っています。
どうしてこのオイルを選んだのか、どうしてこの組み合わせなのか。
このオイルを使うとどんな泡ができるのか。
それをもっと理解して石けんを使ってほしい。
そのためには、泡に関する説明ができる「石けん」として販売したい。
そんな想いがありました。

また法律に基づいた販売方法をしたかったから。というのもあります。
「雑貨」として販売しているのが法律に違反しているというわけではありません。
上記に述べたように、書いてはいけないことをかかないこと。
これを守れば法律に違反していることにはならないと思います。
(まあグレーゾーンなのですが・・・)

ただ雑貨として販売している方の中には
あきらかに違反をしている方も見受けられます。
(石けんの効能を謳ったりすることです)
私が出展していた東京鬼子母神の手創り市では事実そのような方がいたため、
一時は手作り石けんの販売が中止になりました。
(その後台所・洗濯用はOKになりましたが)
また成分表記をしていない石けんの販売を中止したレンタルカート(ネットショップなどに使うものです)
もあると聞きました。(今はどうなんでしょう。わかりませんが)
そのような中でも将来的に不安があったのだと思います。


そして購入してくださるお客様には大変申し訳ないのですが・・・
先ほど述べた成分分析(成分表示)は専門の業者に依頼するため、大変費用がかかります。
そのため今後多少石けんの価格が値上がりします。


石けん自体は変わらないのに、値段だけ上がるの?とおっしゃるお客様もいらっしゃるかもしれません。
私の石けんは、デザインを重視したり目新しいオプションを使ったりするものではありません。
ただ、今後販売する石けんは全て私が何度も何度も試作して
そのひとつひとつが自信を持って販売できるものであること。
より詳細に石けんについてご説明できること。
純石けん分の量の表記があることで、選択の範囲が広がること。
そんなことを理解していただけたらと思います。

事実純石けん分の量とディスカウント率というのは全く違います。
オイルやオプション、水分に何を使うか、といったことで純石けん分の量も大きく変わります。
そんなことも見てもらえたらと思っています。


長くなってしまいました・・・
ここまで書いておいてなんですが
ネットショップを9月下旬から10月上旬に予定していましたが、
延期になりそうです。申し訳ありません・・・
今後ネットショップで販売する石けんも台所用石けんとして販売します。
その時はまたご連絡いたします。
どうぞよろしくお願いします。


また最後に・・・ちょっとえらそうなことを書きます。すみません。(先に謝る)
「台所用として販売するためにはどうしたらいいか」という質問を受けることがあります。
私自身、石けんを台所用として販売するためにある方にアドバイスをいただきました。
なので「教えない!」などというつもりはないのですが、
一度経済産業省の「家庭用品品質表示法」のサイトをご覧になってみてください。こちらです。
ここに大体のことは書いてあります。
私が1から10まで教えることはできないのです。

私自身ここにたどり着くまでとても苦労しました。
役所に何度も通ったり、電話で何度も問い合わせてけんかになったり。
そしてとても悩みました。
でもこうして悩んで、苦労して得たことは私の財産だと思っています。

そして私が答えたことは、決して正しい根拠にはなりません。
やっぱりご自身で直接確認されたほうがいいのだと思います。


長々と失礼しました。
きっとこれから何度も葛藤も困難もあると思うのですが、
自分が決めた方針で精進していきたいと思っています。

そしてこの内容はこれだけでは書き足らないので(まだ?)
きっと今後もブツブツ書き続けると思いますが・・・


失礼なことも書いてしまったかもしれません。
でも手作り石けんがもっと正しい形で世の中に認められるようになるために
努力していきたいと思っているのは皆さんと同じなのです。
どうぞよろしくお願いします。











*******************************************************************


by rucysoap | 2010-09-09 02:56 | せっけん雑記
<< 19日は手創り市です 白い薬と緑の薬 >>